桜は散りましたが、ハナミズキや藤、ツツジと次々に花が開く美しい季節となりました。ただ4月だと言うのに真夏日となる日もあり、皆さまにおかれましては、くれぐれもお体をご自愛ください。
今月は、久しぶりに本願寺新報のインスタ倶楽部からお話を以下に引用させていただきます。
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桜が舞い散る4月は、新たな夢や希望を胸に新生活を始める季節です。しかし、夢や希望は人生を豊かにする反面、現実の厳しさに直面したとき、苦悩へと変わることもあります。
仏教では「人生は苦なり」と説き、自分の思い通りにしたいという欲望こそが苦しみを生むと教えています。夢や希望もまた未来への欲望であり、苦悩とは常に表裏一体なのです。では欲望から離れられない私たちは、どのように人生を歩めばよいのでしょうか。
お念仏をよろこばれたある先生は、亡くなる間際に連れ合いから「いままので人生、楽しかったね。ありがとう」と語りかけられた時、かすかな声で「いまも」と応えれらたそうです。まさにいのち終わらんとすると時にあっても「いま」をよろこぶ姿に深く心を打たれます。
阿弥陀如来の救いとは、思い通りにならない人生のなかで、悩み苦しむ私たちをそのまま抱きとめて、さとりの世界に導いてくださるものです。
新生活には悩みもあるでしょうが、お念仏とともに阿弥陀さまに支えられた「いま」に感謝しつつ、一日一日を大切に生きてまいりましょう。
本願寺派総合研究所 上級研究員 香川真二
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来る4月26日には、重恩寺役員総会が開催されます。役員の皆さまにはご多忙のところ大変お世話になります。何卒よろしくお願い致します。